2005年08月03日

ヒトラー 最後の12日間

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最悪であり最高の人物。
最悪であり最高の映画。



映画の歴史にまた一つ名作が残る。

ユダヤ人へのホロコーストを行なった彼の罪は死しても
償えないだろう。しかし、その虐殺とはうらはらに彼がただ単に虐殺を行なったわけではなく。
彼なりの哲学があってはじき出されたもの。

一つの国家に一つの民族。
それはゲルマン民族が祖先から受け継いできた熱い血潮の中に塗りこまれているのか。
彼の行為を許すことはできないが、彼もまた人間であった事をこの映画は物語っている。
ベルリン陥落前から12日間、ヒトラーにとっては長い12日間であっただろう。
かの怪物が最期の12日間でいかに人間として苦悩したのかが刻銘に描かれた映画である。


皆が想像するヒトラー総統とはどんな想像をするだろうか。
・ファシズム・・
・独裁的
・怒り
・偏り
・怖い
・巨大である。

過去にヒトラーを撮影した映画はいくつもあった。
どれも滑稽になぞらえたりしたものもあったが、最後はやはり統率した頂点に立つ人物として
描かれている。
この映画でまずヒトラーは冒頭で非常に物腰柔らかなのだ。
一見すると好々爺なのだ。女性に優しく、話し方も穏やか。
彼が読み上げる文章を打つ秘書のタイプミスすら許してしまうような人物。
そんな自分物がホロコーストを行なったとは思えない。

しかし・・戦況が悪化するにつれ彼の内面から浮き出てくるものが見えてくる。
逃げるものは全て反逆者。しかし絶対に撤退しない。敵に自分の死体を晒さない。
そして、自分の意思をつらぬき通す。
徹底した彼の哲学、意思、思想はさすがだなぁと驚いてしまう。
またそれを演ずるブルーノ・ガンツも迫真の演技である。
まさにヒトラーそのものだった。

ほんの少し日本の侍魂が垣間見えたような気もした。
彼を歴史上の人物として、そして彼が行なったことも含めて全て・・
二度同じ過ちをと繰り返さないためにも。

この作品は存在するのだと思う。
過去を知り、未来を知る。


そんな映画だと思う。


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ヒトラー 最後の12日間オフィシャルサイト



エンドロールが終わるまで誰も席を立たなかった映画。
観客が泣いた映画。




ソリャ・ソーダよな・・この作品は。
posted by ソリャ・ソーダ監督 at 13:15| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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